

代表 籾山和久からのメッセージ
喜びの輪を徐々に広げる。
お客様にとっても、共に働く同士たちにとっても。
私が経営者として舵を切った当初は、3億8000万もの借金がある会社の経営を立ち直すこと。
曽祖父の代から3代続く織物屋の4代目として生まれた私は、父親から会社を継いだ後、言葉通り”死に物狂い”で仕事に向かいました。
とにかく借金を返済するために、朝から晩まで24時間機械を動かし、休みもなくフル稼働で働く日々。
自身の身体を顧みることなく無我夢中で働き通しました。
時間の余裕など一切なく、祖母の葬式にもお通夜にも出席する時間を作れなかったことは今でも悔やまれます。
9年という歳月をかけて全ての借金を返し終わり、「これからどうしようか」「自分が本当にしたいことは何か?」そんな問いが頭を巡りました。
それまでの月日を想い、導き出した結論は、
「倒産しない」「人に本当に喜んでもらう」「従業員が安心して働ける」そんな会社を作ろう、と。
そうして生まれたのが、株式会社サンフードです。
「ステーキのどん」としてステーキハウスを旗揚げしてから、しゃぶしゃぶ中心の和食店、揚げ物居酒屋、焼き鳥居酒屋、海鮮居酒屋、海鮮と徐々に業態の幅を広げ、今では近隣県内にて25店舗を構える県内有数の多所帯を無借金で操業できるまでになりました。
会社を動かすのは働く人自身。
私はそれを支える存在でありたい。
先日会社の若い子に「このサンフードの良さは、なんですか?」って聞いたら、
「この会社は自由だ!」そんな風にいうんです。
理由を聞くと、「経営理念を考えて行動をすれば誰でも『やってみれば』と会社全体で応援してくれる。メニューも接客も、もっとこうした方がいいと思って提案すれば、みんなでサポートしてくれる。店長でもアルバイトでも立場を問わず、しっかりと意見を聞いてくれるところがこの会社の一番良さだ」って。
「ああ、そうなのかな」って言われて気付きました。
実際、私が重ねて同志に伝えているのは、「どうしたら人に喜んでもらえるか」を徹底すること。マニュアルで固めるのではなく、各々が喜んでもらえる施策を「自分で考えて、自分で行動する」たったこれだけです。そうやって真剣に「人に喜んでもらうこと」を考えて出した意見はどんどんやってみて欲しいと思います。
そんな方針を創業当時から打ち出しているからか、社員だけでなく、パートさん、アルバイトさんと年齢性別問わず、離職率の低さは驚異的な数字だそうです。ありがたいのと同時に、もっと彼・彼女らが楽しく仕事に取り組めるようにしなければと思います。
サンフードという船の舵を操る身として、同志たちが安心して働ける環境・制度を整えよう。
例え仕事がなくなっても1,2年は生活できるような、安心・安定の経営をしよう。
そして、木々が年輪を刻むようにゆっくりとでも確実に、成長を続けていき、100年続く会社を作っていこう。
私はこう考えています。
籾山 和久

